THE SEA'S TIMES
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カフェのある家を訪ねる

お洗濯も楽しくなるデッキです。
にぎやかな声が聞こえてきます。

今回は埼玉県朝霞市に建つ『カフェのある家』を取材 させて頂きました。このお施主様とは、2 年前に東京ビッ グサイトで開催された『朝日すまいづくりフェア』で初 めて面談させて頂き、SEA’S で家を建てて頂きました。 ご主人の実家に建った SE 構法 3 階建ての『カフェのあ る家』。出来上がるまでの過程を、ご主人に聞いてみま した。

建築家とSE構法を採用

ベンチになる段差と大開口、木の明るい色。
リビングは楽しく活動的に。

まずは家づくりのきっかけをお聞きしました。「初めは 明確なイメージがなく、住宅展示場に行った事もありまし た。ハウスメーカーにプランを出してもらったのですが、 パッケージプランだったので依頼に至らず、最終的に建築 家の方にお願いする事にしました。ホームページで初めて SEA’S を知り、東京ビッグサイトの『建築家展』やスタッ フさんのアドバイスで相談先が決まっていきました。アー キプレイスさんにお願いしたのは、人の目線から見た空間 の説明がとても分かり易く、出来上がりのイメージに安心感を持てたからです。始まりは『建築家展』でしたが、事 務所の活動についてスタッフさんが色々教えてくれたの で、SEA’S を活用して良かったと思います。」とご主人 がお話してくれました。

スキップフロアは、遊びと会話を育む装置です。

そして、SE 構法に関する感想をお聞きすると、「3 階 建てなので耐震性を重視したいという点が大きかったです が、設計の自由度が高い事もポイントでした。LDKの中 心に階段が配置されるプランなので、SE 構法の壁の少な い設計を最大限活かす事が出来ました。」と答えてくれま した。ちなみに全くの偶然ながら、ご主人が SE 構法の供 給元であるNCNの役員と旧知の仲だったという事で、そ の部分でも何かの縁があったようです。

素材が持つデザイン性を活かす

プロ仕様のオーブンから、
おいしいパンやお菓子が飛び出します。

この家を取材していて、各部分の素材とその使い方に かなりのこだわりを感じました。話をお聞きすると、床・ 壁・家具に至る一つひとつにエピソードがありました。 もともと、ご主人の実家が建築関係のお仕事をされてい たという事もあり、好きな素材への思い入れが設計にも 上手く反映されたようです。建築家との家づくりでは、 ハウスメーカーではあまり使われない素材と出会う機会 があります。今回は個々の素材の持つ特徴を最大限引き 出せた事が、家全体のデザインクオリティにつながって いるのではと感じました。建築家の石井さん・近藤さん は「建築的にもあまり常識にとらわれずに色々な事に チャレンジして頂きました。」と、説明してくれました。

畳と土間 ”和なカフェ”的に。
カウンターと椅子はロシアンバーチ

今回、取材にご協力頂いたお施主様のように、好きなものに囲まれた暮らしを実現出来る事は、建築家に依頼する魅力の一つです。また、誌面には登場しませんでしたが家創りは工務店さんの協力も欠かせません。
SEA’S ではお施主様の夢を実現出来るように、今後も 創り手それぞれの取り組みを取材し、お届けしていきたい と思います。

『カフェのある家』


工業店との協働
豊田和久 / 豊田和久建築工房
建築家同様、良い工務店さんとの出会いが重要です。

工務店の選定には事務所ごとにノウハウがあると思います。小生の事務所は3社の工務店と協働しております。工務店ごとに得意分野や抱えている下職さんの技量、社長や監督のキャラクターが異なり、それらを建主さんにも説明して工務店の選定をしています。たとえば、設計事務所の図面を忠実に守ろうとする監督もいれば、自分のノウハウをぶつけてきてくれる監督もいます。新しい試みをしようとするときは後者が最適です。小さな住宅から大きな建物も手掛けられる工務店もあります。作り付け家具の多くてを大工に造っもらう場合は家具も得意な工務店に依頼しますが、家具屋さんに造ってもらう場合は良い家具屋を抱えている工務店が適しています。
塗装の質が問われる様な現場にはうまい塗装屋さんを指名することもあります。また、工務店が不安に思わないような親切な図面を描くよう心掛けています。造る人の技量を知っていることは家づくりにとって非常に重要なことだと考えています。

お施主様との信頼関係
岡部克哉 / (株)岡部克哉建築設計事務所
お施主様の喜ぶ顔が、建築家にとって元気の源です!!!

先日、我々が設計監理を行なった杉並区の住宅が 竣工しました。1週間前の週末、お施主さんと建物 の検査を行い、この日晴れて建物の引き渡しを迎え ました。5歳と2歳のお嬢様がいらっしゃるご家族 がお施主さんでした。姉妹にとって家の中に階段が ある事が余程うれしかったのか、何度も何度も階段 を上り下り。最後はぬいぐるみを階段から落として 遊んでいました。引き渡し書類への記名捺印が終わっ て、最後に建物の模型を手渡すとうっすら目に光る ものを浮かべたご夫妻から手を差し伸べられ、お礼 の言葉を頂きました。我々にとっては「頑張ってよ かったな」と素直に思える瞬間です。翌日は、群馬 県で進める住宅の打合せ。ここでは「もう少しで設 計が終わってしまうと思うと寂しいですね。
暫くの間定期的に会っていたので」と言われここでも一生懸命に仕事をしてきた甲斐がありました。
このようにお施主さんと信頼関係を築きながら進める住宅の設計は、我々にとってかけがえのない仕事です。これからも、多くのお施主様と家作りの楽しさを共有していきたいと思っています。

小さな家は省エネ
須藤一栄 / 須藤一栄・三鴨泉建築研究所
せまく感じないコンパクトさが建築家の腕の見せ所。

住宅を考える時「小さくしよう」と考えます。小 さいと言うと聞こえが悪いと思うかも知れませんが 決してそんな事はありません。逆に小さくまとめよ うとすると必然的に無駄をしないように考えます。 しっかり考え抜いて設計した結果なので、小さな面 積で心地の良い住まいが可能なのです。住み継がれ る家づくりを考えると小さな家は維持管理的にもエ コで、そして何より小さな家は省エネなのです。そ んな想いを形にしたのが「立川の平屋」です。90 年来住み継いできた土地でもあり、また敷地の広さ に恵まれたこともありこの家族の歴史を見守ってき たケヤキの大木の下に3世代6人家族のために、孫 世代にまで渡せる 30 坪の木造平屋住宅を建築しました。構造は接合部を金物にて強度を確保して いる SE 構法で耐震強度を担保し、断熱材は漏気に よる熱欠損を防ぐ為、現場施工の水発泡ウレタンを 採用し気密高断熱を実現して月々の光熱費の低減に 貢献しています。