ブログ 「小日向の家」に行って来ました

2015 年 11 月 16 日

白いすじ状の雲が

フ ア ~ と

とぎれとぎれに

上に横に並んで浮かぶ青い空。

雲はうすくて細長く、むこう側が透けて見える。

すじの向こうにすじ。すじ、すじ・・・。

そうやって自然と視線が遠くを見ようとするので

よけいに空が高く感じる。

思うに秋の空が高く見えるのは、雲効果なのではないだろうか。

今年の秋は、オープンハウスが週末のたびに続いていました。

ある秋の休日は都内で2件。

午前中に駒沢公園の住宅を見学し、

駒沢公園近くのカフェでひといきしたあと、

space fabricの「小日向の家」を見に

文京区小日向へ向かいました。


裏庭から見れば3階建て、道路側から見上げれば4階建てに見える。

当時「小日向の家」を担当していた設計スタッフさんに現地まで案内してもらいました。

着くなり

「も、木造に見えない!」

「そうなんですよー。」

地下RC+地上3階建の「小日向の家」。

隣家に囲まれた裏庭側から

エントランスのある道路側はちょうど1階分ほど地盤面が下がっているので

地下1階から入るかたちになります。

地下は必然的にRC造となるので

歩いていてまず目に入ってくるのはコンクリートの壁でできた

車庫とエントランスというわけです。

さて、さっそく中を見せてもらいたいのですが・・・

1階、リビングダイニング。

無垢の板材が、床と天井に貼られていて、表情があります。

奥に見えるのは、道路から2階に植栽が植えられているように見えた

露地のようなテラスです。

手前半分にデッキがしかれ、奥半分に土が盛られ、苔が植わり・・・

しっとりしています。

それもそのはず、真ん中の白い小さな丸は、土に埋め込まれたスプリンクラー。

植物たちも自動で潤えるんです。

3階。書斎から南側(道路側)を見ると、真正面、遠くに東京タワーが見えました。

夜にも、東京タワーがほの光って浮かんでいるようすを思い浮かべて、思わず。

「いいなあ ・ ・ ・」

テラスからの風景を眺めていると

「よかったら屋上にも上がってみませんか」

と、スタッフのKさんが声をかけてくれました。

3階から見える景色がこれだけ東京を感じられるものなのに、

屋上から見える景色はきっと唯一無二にちがいない。

屋上。

搭屋(階段室)に取り付けられている、スチール製の風見鶏が夕焼けに生えます。

さらに階段がついてますが、これは上って良いんですよね・・・?

この高さ。この景色。

なかなかの見晴らしです。

マンションの屋上のよう。

道路から屋上の搭屋の上まで、階数で数えると、5階。

高さでいうと、およそ14m。

余談ですが、わたしは建築を見るとき、

そのもの(ハード)ももちろんそうなのですが、

その建築にしかできないまわりあるいは自分や家族とのかかわり方(コミュニケーション)というのがあると思っていて

そういうところを見るのが好きです。

これ設計した人、うまいな~と思ってしまうのは、そんなはからいを感覚で分かったときです。

西側を見ると、新宿ドコモタワーが。

space fabric

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ブログ MUJI HUT 展示会へ行って来ました

2015 年 11 月 3 日

うねうねと頭上を流れる高速道路の下で

なんとなくそのときの気分で決めてしまう。

六本木ヒルズか、ミッドタウンか。

東京都港区六本木。

今日は、先日ミッドタウンのデザインイベント「デザインタッチ2015」内で展示されていた、

良品計画が企画開発中の小屋プロジェクト「MUJI HUT」についてお話ししたいと思います。

「TINY HOUSE」または「小さな家」という言葉を、最近耳にしたことはあるでしょうか。

実は今、世界中で小屋がふつふつと注目され始めています。

週末をそこで過ごすということ自体は、これまでと変わりはないのですが

そこで得られる意味合いが、少し変わって来ているようです。

「消費社会」「情報社会」が加速していく都市部。

そこでごく普通の生活をしているだけなのに、

慢性的な消化不良をおこしているような感覚を覚える人は、少なくないのではないでしょうか。

そういう状況を改善するために断食しに行くような意味合い。

「いろいろなものが実は自分の人生にとって大事ではなかったということに気づいた」

という人も多いそうです。

↓深澤直人の「木の小屋」

↓ジャスパーモリソンの「コルクの小屋」。

↓コンスタンチン・グルチッチの「アルミの小屋」。

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MUJI HUT

NEWS! 「十字路に建つスキップハウス」をアップしました。

2015 年 10 月 16 日

なにげなく

十字路に建つ家を見上げてみると

屋根が三角形に、切り落とされているではありませんか。

黒っぽい外壁で

敷地に沿って、四角いかたちで建っているから

下を向いて歩いていたら、通り過ぎていたかも。

街を歩いていて、見つけてみると、面白いと思います。

豪邸でもなく、

ぱっと目を引くかたちや色をしているわけでもなく

一見ふつうの家。

一見ふつうに見えるんだけど、

ちょっと一味違う家。

そんな家を見かけたら

コレは、だれかが、デザインしたな・・・

そう思ってもらって間違いありません。

中に入ると、外から想像がつかない何かが、だいたいあります。

「十字路に建つスキップハウス」が、新しく作品紹介ページに掲載しました。

交差点のある南西の上空へ

三角形に開いている特徴的な外観。

こうすることで道路や近隣の建物から

内部のプライバシーを守りつつ、採光と通風を確保して

開放感のある住まいを実現しています。

スキップフロアのつながりのある階構成で

狭小地ならではの空間の楽しさができあがっています。

NEWS! 「蕨市のコートハウス」をアップしました。

2015 年 10 月 9 日

広い、広い、ウッドデッキ。

2本の若い樹が、ニョキと突き出ていて

ちょっとどこかの高原みたいじゃないですか。

ウッドデッキは、そのまま家の中へとフラットに続いて

外にもう一つの部屋があるみたいじゃないですか。

外の部屋って、なんかフシギな感じがしますね。笑

その感じのことを、「中庭(コート)」と言うんです。

「蕨市のコートハウス」が、新しく作品紹介ページに掲載しました。

背の高いグレーのキューブと、背の低い白いキューブがL字につながり

その間に陽あたりの良い庭を抱えた家です。

50代後半のご夫婦の住まいとして

1階で生活全般が済むように設計されています。

グレーのキューブの2階部分はというと

今はワンルーム大空間となっていて

将来、子世帯との二世帯同居も可能です。

NEWS!  ATELIER N の 「中庭のある平屋 新田木崎の家」をアップしました。

2015 年 10 月 1 日

低く、横に長く、地面に沿って建つ平家。

ちょうど良い暗さをたたえた家の真ん中に、

ぽかぽか陽が降り注ぐ中庭。

気持ちの良い風が、

家の中から外へ、外から中へと、

流れていきます。

そんなところにいたら、思わず、体、伸ばしたくなっちゃいそうです。

「中庭のある平屋 新田木崎の家」が、新しく作品紹介ページに掲載しました。

設計は、ATELIER Nの田中さんです。

コンパクトなのに、中庭越しに向かいの部屋が見えるから、

実際の広さの何倍も広く感じられます。

作品はこちらから↓。

中庭のある平屋 新田木崎の家

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wrote/y.takahashi

ブログ 綿業会館へ行って来ました -耐震住宅100%-

2015 年 9 月 9 日

NCNグループが主催する耐震住宅100%キャンペーン。

先日、協賛していただいている全国の登録工務店や各協力業者のみなさんが集まる

第2回目の大会が、大阪の綿業会館で行われました。

綿業会館は昭和6年に建てられ、開館後は、国際会議の場としても多く使用された

日本綿業倶楽部の建物です。

※設計は渡辺節、ヘッドドラフトマンは村野藤吾

梅田の駅から、御堂筋線に乗って、天王寺方面へ2駅め、本町。

そこから5分ほど歩いたところに綿業会館はあります。

大阪のこのあたり一帯は

京都の平安京や平城京と同じように碁盤の目のようになっていて

南北に走る道路を「筋」、

東西に走る道路を「通り」と呼んでいます。

綿業会館があるのは、

三休橋筋と備後町通りが交差するところで

洋風のビルディングとガス灯を模した街灯が建ち並びます。

落ち着いた国際的なその雰囲気は、

懐かしく心地良く、

それでいてシャキッと背筋を伸ばしてくれるような時代を想像させてくれるのでした。

綿業会館、正面。

綿業会館の向かい側。店名のアルファベットが、雰囲気に一役買っています。

石造りの壁、アイアン製の装飾扉の向こう側に

ほの明るくエントランスホールを照らすシャンデリアが。

1Fホール。

シャンデリアの光に焦点をあてると

繊細なシャンデリアのかたちが見て取れるのが分かるでしょうか。

前回の耐震住宅100%の大会が行われたのは

目白の自由学園明日館。設計はフランク・ロイド・ライト。

綿業会館も、明日館も、どちらも同じく人に使われ

長い時間を経て、その存在感を増していった建築物です。

住宅も、美しく、強く、永く愛されて味わいを増すことができるよう

建築の技術や生活の習慣が、日本にもっと増えていくと良いですね。

NCN -New Constructor’s Network-
耐震住宅100%

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ブログ ATELIER N の事務所に行ってきました

2015 年 9 月 1 日

8月も終わりのある日、

なかなか訪問する機会が得られなかった群馬県のSEA’S設計事務所、

ATELIER N (アトリエ エヌ)へついに行って来ました。

ATELIER N の事務所があるのは、

群馬県の中之条町というところ。

温泉好きの方なら、ああ!知ってる!となるかも知れません。

伊香保温泉で有名な「渋川」と、草津温泉のある「長野原草津口」を結ぶ、

吾妻線というローカル線が走っているのですが、

そのちょうど真ん中あたりが、「中之条」の駅になります。

上野からJR高崎線で高崎まで2時間、

高崎から吾妻線に乗り換えて渋川まで30分、

そこからさらに中之条までが30分・・・という距離感です。

(ちなみにさらに30分程度乗ると、草津に着きます。)

つまり、一日がかりのなかなかな旅路になるわけです笑。

駅に着いて、橋をわたり、白い土壁に黒い瓦屋根の家々が残るメインストリートを

役場の方へ歩くと、しばらくしてATELIER Nの事務所が右手に見えてきます。

今、ATELIER Nの田中さんが計画中の

カニのはさみのようなコの字型の平屋に、塀が直行する、という特徴的なプランのS邸。

現在、NDNでSE構法の構造計画を進めている段階で、

秋には工事がスタートする予定です。

中庭側には全面ガラスのサッシが入り、

開放感たっぷりの開閉可能な縁側がつくられます。

軒の下の柱は、一見屋根を受けているように見えるのですが、

サッシ枠用のミゾを切るので、力を受けることができません。

化粧柱という、デザインのための柱になります。

実は、この化粧柱と並列してひとつ奥側に、

屋根の重力を受け流すことのできる構造柱が並んでいて

それらが屋根を支える梁を持ち出すという構造になっています。

こういった水平に開放的な空間をつくれるのも、構造設計のなせるワザです。

帰り道、

会社のスタッフからおみやげを頼まれ、

渋川の駅で温泉まんじゅうを購入。

伊香保温泉ってここにあるのね、って心の中でつぶやきながら

えっとなんで温泉入らずに帰るんだろう、ってさらに心の中でつぶやきながら、

後ろ髪ひかれる思いで電車に乗り。

いつか休みに伊香保温泉に来よう、と心に決め

流れる景色を見るともなく見ながら一路、東京へ。

この日は夏らしい、空がとっても高い日でした。

ATELIER N

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NEWS! 「ルーフテラスのあるコートハウス」構造見学会をアップしました。

2015 年 8 月 25 日

世田谷区野沢で、ちゃくちゃくと工事が進む「ルーフテラスのあるコートハウス」。

都心で最適な家のカタチとして、中庭のある家(コートハウス)を数多くつくってきたL_DESIGNの秋さん。

今回は中庭をルーフテラスで実現しています。


※写真は、L_DESIGNが設計した別のルーフテラスのある住宅になります。

■「ルーフテラスのあるコートハウス」 構造見学会のご案内

【日時】
2015年9月5日(土)
11:00~16:00

【場所】
東京都世田谷区野沢
・東急東横線「学芸大学」駅より徒歩10分
※お申し込みいただいたお客様に、詳しいご住所と案内図をお送りいたします。

【費用】
無料

【建築データ】
規模:地上2階建て+ロフト
工法:木造SE構法(準耐火仕様)
敷地面積: 78.36㎡(23.75坪)
建築面積: 46.78㎡(14.18坪)
延床面積: 91.56㎡(27.75坪)
設計監理:L_DESIGN建築設計事務所
施工:株式会社アスカハウジング

お申し込みはこちら
■「ルーフテラスのあるコートハウス」 構造見学会

L_DESIGN建築設計事務所

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NEWS! 「雑司が谷ゼロエネハウス」構造見学会をアップしました。

2015 年 8 月 17 日

設計事務所のつくる家はデザインだけだと思っていませんか?

いえいえ、そうではありませんよ!

快適な環境をつくりだすのも、設計事務所だからこそできること。

SUR都市建築設計事務所の浦田さんと篠崎さんは、

目に見える部分だけでなく、室内環境をも最適に設計することを

事務所設立当初から、住宅設計の最も重要なものの一つとして考えて来ました。

現在では、パッシブデザインのオピニオンリーダー的存在とも言えるお二人。

そんな未来の住宅をつくりつづけるSURの浦田さんが、

実は先日、ご自宅をゼロエネハウスとして設計しました。

工事が始まったこの新しい「雑司が谷ゼロエネハウス」は、

9月上旬、上棟を迎える予定です。

写真が「雑司が谷ゼロエネハウス」の模型。

いままでに培ってきたパッシブデザインのエッセンスの集大成ともいえる家が出来上がるのではないでしょうか。

この空間を、体感しにいらっしゃいませんか?

きっと新しい発見があるはずですよ。

「雑司が谷ゼロエネハウス」構造見学会のご予約はこちらから。
http://www.seas-house.jp/E102/event_no/297

パッシブデザインとは、

エアコンなどの機械で調整する(アクティブ=能動的)に対して、

自然光や風通しなどの与えられた周辺環境を上手く利用して(パッシブ=受動的)

室内環境を快適にする設計手法を言います。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、

消費エネルギーよりも住宅でつくるエネルギーの方が多い、または差がゼロになる住宅を言います。

政府では、2020年にはこのZEHを標準的な住宅とすることを目指す計画です。

wrote/y.takahashi

「雑司が谷ゼロエネハウス」構造見学会のご予約はこちらから。
http://www.seas-house.jp/E102/event_no/297

SUR都市建築事務所
http://homepage3.nifty.com/surarch/

SEA’Sトップ
http://www.seas-house.jp/

ブログ 「素箱001」オープンハウスに行ってきました。

2015 年 7 月 27 日

渋谷から、京王井の頭線に乗って10分ほどすると「久我山」の駅に着きます。

商店街を横目に、そのまま住宅街に入り、吉祥寺方向へ歩き出します。

最初はスマホの地図検索を頼りに訪れていましたが、

このときはもう何度目かの訪問だったので、足取りに迷いはありませんでした。

この日、この場所でついに竣工をむかえることができた

素箱の第1号棟目のオープンハウスが開かれました。

通りから、正面。右側が玄関です。

小さくとも、ピッと凛々しい建ち姿は、さりげない存在感があります。

1F階段下。

白と木目のやわらかな空間に、鉄のフレーム階段が、

スッとメリハリを与えています。

シャープで直線的で、とてもシンプルなつくりです。


真ん中 、階段の手摺りに手を掛けているのが、設計者のL_DESIGN 秋さん。

2F、階段をのぼった先はワンルームのLDK。

角度が少し急な6寸勾配の屋根と

壁や柱のない一室空間。

この大胆な設計の組み合わせが、

素箱のユニークな空間をつくり出します。

空に向かって大きな窓が開かれた一室空間は、

どこか展望台を思わせます。

自分だけの空があるような、どこまでも景色が広がっていくような

不思議なことに、開放感と落ち着きを同時に与えてくれます。

木製のカウンターやキッチン、洗面化粧台、そして間仕切り壁はオプションで、

建て主さんが現在の生活の必要に応じて設置するかどうかを選択することができます。

それぞれプライスカードが立てられ、

スペースごとに自分で家をつくれるという感じにリアリティが持てます。

ちなみに、キッチンと洗面ボウルは建て主さん自らメーカーから購入して設置したもの、

キッチンカウンターと洗面カウンターは家具工事にて製作したとのことでした。

詳細はこちらから
素箱 あなたのアイデアでdesignできる家

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wrote/y.takahashi