日本の住宅寿命

日本の住宅は長持ちしない?日本では、住宅は築後平均30年で取り壊されていますが、これは諸外国と比較するとかなり短い数字です。


(資料)
日本:住宅・土地統計調査(1998年、2003年)
アメリカ:Amerivan Housing Survey(2001年、2005年)
イギリス:Housing and Construction Statistics(1996年、2001年)
「新築志向」は日本独特のもの?日本にこれまで根強かった新築志向は、日本独特の住宅事情に基づいていました。例えば、時代とともに生活様式が大幅に変化するのにともない、これまでに建てられた古い住宅では新しい世代のニーズや価値観に合わないということが起こり、新築への建て替えが進みました。また空調や給湯などの設備、屋根や壁材、ドア、サッシといった建具や建材がめざましく進化したこともその傾向に拍車をかけました。右肩上がりの経済情勢や地価の上昇も、新築のマイホームに対する投資を補って余りあるものと考えられていました。それらの事情から、社会に「住宅をストックする(中古住宅市場を形成する)」という考え方が生まれず、「つくっては壊す」式の住宅建築スタイルが定着していたのです。
「長持ちさせる住宅」の時代へしかし、日本が迎える今後の成熟社会においては、人口や世帯数が次第に減少していきます。これまでの成長型の社会を前提にした「つくっては壊す」住宅の考え方は、次第に時代にそぐわなくなってくるでしょう。欧米の先進諸国がそうであるように、長持ちする住宅をつくり、ていねいに手入れし、それを社会全体の資産として使い続けていく、という考え方が普及していくものと考えられます。また、せっかくつくった住宅が、これまでのように30年足らずで解体され、ゴミになってしまうのは、経済的観点からも、地球環境の観点からも、望ましいこととはいえません。家族が安心して気持ちよく暮らすこと。それによって、持続可能な社会に、地球に貢献していくこと。長期優良住宅は、そうした考え方の上に成り立っています。