ブログ オオカワ建築設計室の個展を見に、Perry Houseへ行ってきました。

先日、オオカワ建築設計室を主宰する女性建築家の大川さんの個展を見に、

神宮前にある小さな木造商業施設 Perry Houseへ行ってきました。


Perry House 通りから。

Perry Houseは、若いクリエイターが大きな夢を育み文化を発信してきた表参道という場所で、

次世代のクリエイターや企業家に手頃な賃料でスペースを提供する―

という、なんとも素敵な主旨で計画された木造SE構法による施設建築です。

大川さんはこのPerry Houseを企画・設計したグループの一人なのですが、

なにやら今回の個展は、自身で設計した空間で行うけれども、建築のハードの話はしない、とのこと。

いったい、どんな展示会なのでしょう・・・?

原宿の駅で降りると、

ゆるやかな傾斜のついた表参道沿いに

葉を落としたけやき並木が、青山方面へまっすぐ続いている景色が広がっていました。

冬だなあ

と思いつつ、表参道から一本脇道へ。

神宮前のエリアを少し歩くと、見えてきました、小さな白い家の群れ。Perry Houseです。

この一角が貸しギャラリーになっています。

中をのぞいてみると、

「こんにちは。」

珈琲の良い香りとともに、大川さんご本人が迎えてくれたのでした。


Perry House 中の様子。
お、やってますね~。

そこに住んでいるという設定の「誰か」を想像させてくれるような、

ドラマのセットのような内部です。

実は、こちらのオーナーさん、もともとプロの書斎コーディネーターなのだそうです。

白い壁のところどころに、

なにやら大きいカルタのようなものが。


オオカワ建築設計室の大川さん。

カルタには、短い文と、大川さんにそっくりなイラストが描かれていました。

「これは、わたしがお客さんと家づくりをしているとき、それから設計の仕事を通して

なにげなく心の中でつぶやいた言葉です(笑)。」

なるほどー、たしかになにげない場面にこそ、その人のキャラクターや、価値観が出てくるものなのかもしれませんね。

「そしてイラストを描いてくれたのは、

「はじめて家を建てました!」の作者である、まんが家のあべかよこさんなんですよ。」

お二人は一緒に仕事をする機会があって知り合ったそうなんですが、

あるときお互いの仕事について話していたら

そのプロセスが、とても似ていることに気づいて、意気投合したのだそうです。

ちなみにあべかよこさんは、

難しい内容をまんがにしてわかりやすく伝える、というタイプのまんがを手がけていらっしゃいます。

「お客さんのイメージしているものをつかむためのヒアリングの仕方とか、

つまりこういうことじゃないですか、とかたちに表現して見せるところとかが、

全然違う職業なのに、とっても似ていて、お互いびっくりしたんです。

それが縁で、今回の個展も、コラボレーションしてくれることになりました。」

そのお話を聞いたとき、

建築家の大川さんが、あえて建築を展示するのではなく、

ふだんのつぶやきや、珈琲を飲みながら会話を楽しむという、

個展ともコミュニティスペースとも言える、この個展を開いた理由がストンと分かったのです。

よく、

「仕事はなにをやるかではなくて、誰とやるか」

と言いますが、

誰かとものをつくるということも、

きっとまったく同じことが言えるのではないでしょうか。

つまり、価値観の共有・・・

価値観にはかたちがないのだけれども、

できたものには価値観が映るんですよねー・・・

帰り道、表参道駅までを歩きながら

そんなことを考えていたのでした。

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